グミと同じく夏の高温にさらされて毎日ドロドロに溶けて原型をとどめずにかろうじて生きているグミ助です!ちっす!
あれはそう、10年くらい前だっただろうか。グミ助ヨメ助がまだ結婚して間もない夏のある日。清水の舞台から飛び降りるどころか、ローリングジャンプする気持ちで、当時話題だった千疋屋のピーチパフェを奮発して食べに行ったことがあった。2,500円のピーチパフェ。2人で5,000円。たまの贅沢とはいえさすがにヨメ助と2人で我ながら引いた。我々のような一般庶民がこんな高級品を食べてよかったのだろうかと。一旦ここで早くも罪の意識に苛まれたわけである。
とはいえ、めちゃくちゃ美味しかった。
千疋屋のそれはスプーンで口に運ぶたびに人を幸せにする天使の口づけといったところだろうか。食べてる間、グミ助もヨメ助も幸せに身を委ね、噛みしめるために自然と目は閉じていて、お互いの食べている姿については記憶がほとんどない。いろんな意味で飛んでたんだろう。
その帰り、夕飯の買い物をするために自宅近くのスーパーに寄ると、信じられない光景が目に飛び込んできた。
「桃 格安」
そこには山積みされた美味しそうな桃が格安で販売されていた。不意に、その光景を見ていたヨメ助がつぶやいた。
「コノ モモデ アノパフェヲ ツクッテミタイ・・・」
ヨメ助は明らかにダークエナジーに包まれていた。自らもあずきダークエナジーで闇に落ちた経験があるからこそわかる。確実にヨメ助が闇に落ち始めていた。千疋屋で見た奇跡は、人をダークサイドに引き寄せる悪魔の魅力も秘めていたのである。
なんのためらいもなく桃を買い物カゴに入れたヨメ助は何かを呟きながら黙々と買い物カゴに食材を入れていく。何か呪文のような、聞き取れはしないが、ところどころに「もも」「ぱふぇ」という言葉が確認できるくらいでそれ以外は何を言っているのかわからなかったが、ヨメ助の目が赤くそして鋭く光っていたことは鮮明に覚えている。
その夜、ヨメ助がダークエナジーとともに想像した悪魔のレシピをここに紹介しようと思う。
用意するものは、ブルガリアヨーグルト(プレーン)、ロッテの爽(バニラ味)、器は大きめのマグカップ。
そして、
MOMO☆(エコーで)
作り方は簡単である。簡単であるがゆえに誰でもこの悪魔のレシピを完成させることができてしまう。くれぐれも自己責任でお願いしたい。
まずはマグカップにバニラ味の爽を敷き詰める。その上にヨーグルトを流し込む。その上に皮をむいて乱雑に刻んだおぞましい量の桃を積み重ねていくっ!!
桃を積み重ねているヨメ助はもちろん、それを手伝うグミ助も完全にダークエナジーに支配されていた。
「アノ テンシニ モウイチド アイタイ・・・」
「アノ テンシハ ドコニイルノ・・・?」
「ドコニイル・・・ドコニ イルノカナアアアアアアア・・・?」
「カユ・・・ウマ・・・」
マグカップ・DE・ピーチパルフェ。
一瞬、脳裏にプリキュア的なものがちらついたが、これは明らかに、天使の口づけに翻弄された夫婦が犯した罪。2人に舞い降りた悪魔の食べ物がここに爆誕したのである。
まずは、桃そのものを口に運ぶ。桃の甘酸っぱいエキスが口いっぱいに広がるとともに、その欲はすでに2口目に到達する。2口目は桃にヨーグルトをからませる。プレーンヨーグルトの酸味が桃の甘さを引き立てる。禁断の果実が神の領域を超える!
そして・・・
ダークホール(マグカップ)の最下層から吹き出す「光(ロッテの爽バニラ味)」が桃とヨーグルト、そして、グミ助ヨメ助を飲み込んでいくっ!!桃、ヨーグルト、爽バニラ味が奏でる天使と悪魔の三重奏が宇宙の法則をも超える!!!グミ助ヨメ助はその三重奏に身を委ねながら闇に落ちていくっ!!!
闇に落ちながらも2人の顔はどこか、安らぎで満ちていた・・・
「マタ、アエタネ・・・」
ここまで書いてね、やっぱり暑さでグミ助どうにかしてるなと自覚したわけであります。
ほんとに美味しいので是非おためしあれ!
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