デザイナー実務経験2年の若造が大手ゲーム会社の宣伝アルバイトとして採用された話

グミ助のこと

半分諦めかけていた憧れのゲーム会社の求人情報(アルバイト)をみつけたグミ助。

憧れの大手ゲーム会社の求人情報が必ず出ると信じて待った実務経験2年のデザイナー奇跡の物語
まさか、グミ助がその会社で働くなんて夢にも思わなかった。

書類選考すら始まっていないこのタイミングで、チャンスを決して逃すまいとまずやったことが、

決まっていた2社の内定を断ること。

いきなり、精神論。スピリチュアル。

二兎を追うものは一兎も得ず!

目の前にあるチャンスを掴むためには退路を立たなければいけないという謎ロジックで内定をもらっていた会社に辞退の連絡をした。

今回のゲーム会社の採用が決まるまで時間がかかるので、遅かれ早かれ辞退することを考えなければいけなかったのだが、我ながらやることが極端すぎてわろてしまう。

こうして、この戦いに敗れた場合、グミ助には何もなくなるという状況ができたわけで。

次に取り掛かったのが書類選考応募のための書類作り。

どんな書類を作ったのかはあまり覚えてないのだが、自己アピール欄に「子供の頃から憧れていた会社の書類選考に応募していること自体信じられないです。」という、なんかすごく暑苦しいメッセージを書いて送った記憶がある!

書類選考通過の連絡を受け取ったグミ助は面接の準備を進める。

きっと激しい競争になるであろう今回の採用において、ほかの応募者よりも目立つため、必要だと思ってもらうためにはどうすべきか、グミ助史上最も頭を捻った。

宣伝部のアルバイト募集、そしてグミ助はデザイナー実務経験2年の若造。

どうすれば自分のことを強く認識してくれるのか。

宣伝部なのだから、当然、ゲームタイトルを宣伝して、たくさん売るために働くところなのであろう。

ゲームを売っているのは当然ゲームショップだ。

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店頭POPっ!

学生時代働いていたお店では携帯電話や周辺グッズを売るために当時の最新マシンPowerMacG3を駆使して作った店頭POPを勝手にディスプレイしていたことを思い出す。

グラフィックデザイナーになりたくて飛び込んだ専門学校
簡単にゆうてしまうと、美術大学受験に失敗したからやむを得ず専門学校に飛び込んだっていうね。

店頭でゲームを売るためにどのようなPOPを作ればよいか。

その当時発売されたばかりのゲームソフトのPOPを制作するという課題を自分で設定した。

この課題であれば今までのデザイナー経験を大いに活用できる!いける!いけるぞぉぉおおお!!!

ゲームソフトのパッケージやゲーム雑誌をスキャンしたものを素材にして、POPを制作するグミ助。

当時の最新マシンPowerMacG3が火を吹く!

当時のグミ助には明らかにオーバースペックだった当時の最新マシンPowerMacG3(3回目)が初めて役に立った瞬間だったのかもしれない。

ちょっと話は逸れるのだけど、最近M1MacbookProを買ったのだが、明らかに今のグミ助にはオーバースペックでどうしたものかと思っていたりする!

自分で設定した課題として制作した店頭POPを携えて面接に臨んだ結果は見事合格。

入社後数年して、面接官だった先輩になぜグミ助を選んでくれたのかを聞いてみた。

「持ってきた店頭POPを見た時にはっきりとこの人に任せたい仕事のイメージができた」

と言ってくれた。

「宣伝部の人材募集やでーってゆうてるのに、自分がイメージした世界を表現したイラストや絵画のようなものを持ってくる人もいて、会社が求めることと、自分がやりたいことが食い違っていることに気づかない人がたくさんいた。」

「グミ助君は会社が求めることが何なのかを考えた上で、その求められることに対して今の自分が何ができるのかを明確に見せてくれたことが大きかった。」

とのことだった。

2年間の決して長くはないデザイナー経験の中で、クライアントが望むことをデザインを通してどのように形にするかを教わったことが功を奏した可能性が多大にある。

就職や転職活動をするときに勘違いしそうになるのが、

「自分がやりたいことを実現できそうな会社だから応募する。」

という考え方だ。

なんだかんだいっても、会社はやってくれといった仕事を忠実にこなしてくれる人を求めているわけで、自分がやりたいことを実現するとかどうとかは求めていない。

自分がやりたいことがあるのなら自分でやりなさいよと。

そこを理解しておかないと上手くいかないのではないかと思っている。

5回ほど転職を経験しているおじさんがいうのだからあながち間違っていないと思う。

そんなこんなで人生最大の奇跡をモノにしたみやもとは5年ほどしてこの会社をすっと退職するんすけど、それはまた後日。(辞めるんかーい!)

つづく

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